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(2) ライフサイクルにおけるCALSの適用

各ライフサイクルでそれぞれに有効と思われる標準技術を使って実験を行っている。CALSの標準技術がどのような業務において活用されているのか、具体的に見てみたい。

 

?@ 運用

電力会社は、循環水ポンプの運転状況及びメーカからの改善提案等を基に、既設設備の更新を決定した。これに伴い、電力会社は、設備更新に関連する情報(完成図書、運転・保守履歴)を自社技術情報データベースから検索・参照し、設備更新の実施計画をスタートする。

?A 調達(図4−2参照)

電力会社は、循環水ポンプの購入計画をインターネットのWWW(World Wide Web)上に公開し、公開調達を実施する。公開情報は、調達仕様としての購入仕様書、CALS運用概念といった基本見積りに必要な情報である。これに対し複数企業が応札し、選考の結果、今回のポンプ設備の調達は、プラントメーカ経由であるポンプメーカに決定される。プラントメーカは見積仕様書にIGES*1変換されたポンプ図面やラスター形式のエンジニアリング工程表を添付して電力会社に提出する。

 

図4−2 調達の場面

076-1.gif (33287 バイト)

出典:CALS Japan‘96資料

 

 

 

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